浜名川・親水公園の冬至の日時計見学と歴史(2021)ー湖西市文化の香るまちづくり事業ー

 皆様、こんにちは。FBページの更新先行ですが、すっかりHPのほうの更新が滞ってしまいました。

会ができてから、早3年目に入っておりますが、また今年も2021の締め?となる冬至を迎えます。

毎年、冬至には、浜名川親水公園の日時計をみるのが恒例?となっていますが、ツアー時には雨にたたられたり、曇ったりと、なかなかみられない幻の日時計見学会が明日、行われます。コロナでツアー開催しなかった昨年はなんと、はじめて日時計をみることができましたが、さて、今年はみられるでしょうか?

 新居の浜名川親水公園は、二本松橋からふれあい橋間の護岸整備された浜名川緑道(遊歩道)も含めてすべてを親水公園といい、浜名川を俯瞰した景観整備がおこなわれました。その中心には円形の親水広場があります。この広場は、「光」をテーマにした公園として設計がされており、四季の節目の冬至・夏至・春分・秋分に太陽を身近に感じることができる仕掛けがされています。毎年12月22日の冬至の正午には、太陽が雲に隠れていなければ、「太陽のアーチ」から放たれる冬至現象(冬至の日時計)をみることができます。

 戦前の古図をみると、この親水広場周囲はもともと浜名川に向かって円形の地形をしています。かつての浜名川の流路が影響したものだったのでしょうか。このくぼんだ公園全体がこの地の歴史を取り込んだ自然地形に倣った設計になっているようです。この公園は、現浜名川に公園内の渡渉池の北方向からの流れが小滝で緩やかに落ちていく設計となっています。中根金作は、流れの作庭が得意であり、地形を詠んで水を扱うのが上手な造園家でした。自然に倣った地形を詠んだ作庭が全国の作庭地で行われています。

かつて古代・中世の多くの歌に詠まれ名所といわれたこのあたり一帯の浜名川や浜名橋は、どんな風景であったのか・・・。今回は、日時計見学だけにとどまらず、かつての浜名川の歴史認識も含めて、中根が考えていた浜名川構想にも思いをはせながら、浜名川を知るという機会にしたいと思っています。

気軽にご参加ください。

12月22日(水)

  11:00~11:30 古代・中世の浜名川(浜名橋)の話、発掘された浜名橋?の橋脚の「杭」の見学

           場所 新居老人福祉センター和室 担当:湖西市文化観光課・大須賀さん

  12:00     冬至の日時計現象の瞬間見学 ※見学しながら日時計の説明 

           場所 浜名川親水公園親水広場  担当:中根庭園を研究する会・吉元

  12:15~45   浜名川緑道護岸を歩く  ※橋の欄干に描かれる古代中世濵名橋・中根の浜名川景観整備について

           場所 浜名川親水公園遊歩道(二本松橋~ふれあい橋間) 担当:中根庭園を研究する会・吉元

  12:45~15:00 古里ガイドの会による「浜名川散策」※松山地区の神田神社をめざし、浜名川を歩き東福寺で休憩解散(約4キロ)

            申込・費用  不要  直接現地へ

             ※昼食は各自公園で。通しで参加の方はご持参ください。